Hosei Erasmus Mundus Program Euro Pholosophy

Hosei Erasmus Mundus Program, Euro Pholosophy - Over the two academic years 2008-9 and 2009-10 at Hosei University, classes for the first semester of "Euro Philosophy", an EU Erasmus Mundus Master Program, have taken the form of one-month intensive lecture series. This is the first instance in Japan of administering such a large-scale intensive lecture series within the Erasmus Mundus Master Program.

Syllabus

2016年 プログラム概要

▶実施期間―2016年5月16日(月)~7月29日(金)
▶開講科目―形而上学/ 現象学/ 科学哲学
▶実施場所―法政大学・市ヶ谷キャンパス・大学院棟/ 〒162-0843 新宿区市谷田町2-15-2
/ TEL:03-5228-0551 
/http://www.hosei.ac.jp/campus/ichigaya/index.html
▶授業教室―大学院棟702教室
▶法政プログラム・EU側実施責任者―チエリー・オケ(フランス・リヨン第3大学)
▶法政プログラム・日本側実施責任者―安孫子信(法政大学) abiko@hosei.ac.jp

2016年プログラム教員・科目担当者

▶過年度と同じ〈形而上学〉、〈現象学〉、〈科学哲学〉の3科目が開講されます。それぞれの科目は連続15回の講義から構成されています。1回の講義は120分(授業90分、残り30分は質疑応答)で行われます。講義はフランス語で行われます.
▶以下,担当教員と担当回数です.
〈形而上学〉
•藤田尚志(九州産業大学)6回
•マリー=フレデリック・ペルグラン(フランス・リヨン第3大学)3回
•原和之(東京大学)3回
•チエリー・ゴンティエ(フランス・リヨン第3大学)3回
〈現象学〉
・合田正人(明治大学)6回
・村上靖彦(大阪大学)3回
•ジャン=フィリップ・ピエロン(フランス・リヨン第3大学)3回
•澤田直(立教大学)3回
〈科学哲学〉
•ピエール・ファズラ(フランス・パリ第1大学)3回
•河野哲也(立教大学)3回
•チエリー・オケ(フランス・リヨン第3大学)6回
•安孫子信(法政大学)3回

形而上学(2016)

▶担当教員―藤田尚志、マリー=フレデリック・ペルグラン、原和之、チエリー・ゴンティエ
▶授業内容―※シラバス詳細は、〈ユーロフィロソフィ〉法政プログラムHPの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室―大学院棟702教室
▶講義タイトルと授業日程
■藤田尚志(6講義):
「結婚の形而上学とその脱構築」
1.6/6(月)[10:00-12:00]
2.6/6(月)[13:00-15:00]
3.6/6(月)[15:30-17:30]
4.7/23(土)[10:00-12:00]
5.7/23(土)[13:00-15:00]
6.7/23(土)[15:30-17:30]
■マリー=フレデリック・ペルグラン(3講義):
「省察としての形而上学、対話としての形而上学―デカルトとマルブランシュ」
1.6/7(火) [10:00-12:00]
2.6/8(水) [10:00-12:00]
3.6/8(水)[13:00-15:00]
■原和之(3講義):
「ラカンを読むバデュー―もうひとつの形而上学のために」
1.6/17(金) [15:30-17:30]
2.6/24(金) [15:30-17:30]
3.7/1(金) [15:30-17:30]
■チエリー・ゴンティエ(3講義):
「中世ノエシス論入門」
1.7/6(水)[10:00-12:00]
1.7/7(木) [10:00-12:00]
2.7/8(金) [10:00-12:00]

現象学(2016)

▶担当教員―合田正人、村上靖彦、ジャン=フィリップ・ピエロン、澤田直
▶授業内容―※ シラバス詳細は、〈ユーロフィロソフィ〉法政プログラムHPの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室―大学院棟702教室
▶講義タイトルと授業日程
■合田正人(6講義):
「日本的現象学の展開」
1.5/18(水) [13:00-15:00]
2.5/25(水)[13:00-15:00]
3.6/1(水)[13:00-15:00]
4.6/22(水)[13:00-15:00]
5.6/29(水)[13:00-15:00]
6.7/6(水)[13:00-15:00]
■村上靖彦(3講義):
「医療現場の現象学的質的研究―訪問看護を例に」
1.5/20(金) [10:00-12:00]
2.5/20(金)[13:00-15:00]
3.5/20(金)[15:30-17:30]
■ジャン=フィリップ・ピエロン(3講義):
「ポール・リクールの解釈学的現象学」
1.6/13(月)[10:00-12:00]
2.6/14(火) [10:00-12:00]
3.6/15(水)[10:00-12:00]
■澤田直(3講義):
「哲学における性の問題―サルトルとセクシュアリティ」
1.6/30(木)[13:00-15:00]
2.7/7(木)[13:00-15:00]
3.7/14(木)[13:00-15:00]

科学哲学(2016)

▶担当教員―ピエール・ファズラ、河野哲也、チエリー・オケ、安孫子信
▶授業内容―※ シラバス詳細は、〈ユーロフィロソフィ〉法政プログラムHPの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室―大学院棟702教室
▶講義タイトルと授業日程
■ピエール・ファズラ(3講義):
「ヴィトゲンシュタインの科学哲学」
1.5/25(水) [15:30-17:30]
2.5/26(木)[10:00-12:00]
3.5/27(金)[10:00-12:00]
■河野哲也(3講義):
「環境についての現象学的哲学」
1.5/30(金)[10:00-12:00]
2.5/30(金)[13:00-15:00]
3.5/30(金)[15:30-17:30]
■チエリー・オケ(6講義):
「科学史の意味」
1.5/31(火) [10:00-12:00]
2.5/31(火) [13:00-15:00]
3.6/1(水)[10:00-12:00]
4.6/2(木)[10:00-12:00]
5.6/2(木)[13:00-15:00]
6.6/3(金)[10:00-12:00]
■安孫子信(3講義):
「オーギュスト・コントの科学哲学」
1.7/1(金)[13:00-15:00]
2.7/8(金)[13:00-15:00]
3.7/15(金)[13:00-15:00]

2015年 プログラム概要

▶実施期間
2015年4月6日(月)~6月26日(金)
▶開講科目
形而上学
現象学
科学哲学
▶実施場所
法政大学・市ヶ谷キャンパス・大学院棟
〒162-0843 新宿区市谷田町2-15-2
TEL:03-5228-0551
http://www.hosei.ac.jp/campus/ichigaya/index.html
▶授業教室
大学院棟702教室
▶法政プログラム・EU側実施責任者
アルノー フランソワ(フランス・トゥールーズ第2大学)
▶法政プログラム・日本側実施責任者
安孫子信(法政大学) abiko@hosei.ac.jp

2015年プログラム教員・科目担当者

▶過年度と同じ<形而上学>、<現象学>、<科学哲学>の3科目が開講されます。それぞれの科目は連続15回の講義から構成されています。1回の講義は120分(授業90分、残り30分は質疑応答)で行われます。講義はフランス語で行われます.
▶以下,担当教員と担当回数です.
<形而上学>
•合田正人(明治大学)3回
•原和之(東京大学)3回
•藤田尚志(九州産業大学)3回
• キアラ・メンゴツィ(フラデツ・クラロベ大学、チェコ)6回
<現象学>
•村上靖彦(大阪大学)3回
•クレリア・ゼルニック(フランス国立高等美術学校、フランス)3回
•オンドレーユ・シュヴェツ(プラハ大学、チェコ)6回
•ペーテル・センディ(パリ西ナンテール大学、フランス)3回
<科学哲学>
• チエリー・オケ(リヨン第3大学、フランス)6回
• ジャン-マルク・レヴィ-ルブロン(ニース大学、フランス)3回
• エリー・デューリング(パリ西ナンテール大学、フランス)3回
• 河野哲也(立教大学)3回

形而上学(2015)

▶担当教員
合田正人、原和之、藤田尚志、キアラ・メンゴッツィ
▶授業内容
シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室
大学院棟702教室
▶講義タイトルと授業日程
■合田正人(3講義):
「さまよう楕円――デリダ/ドゥルーズの戦争(ポレモス)」
1.4/15(水) [15:30-17:30]
2.4/20(月) [15:30-17:30]
3.4/22(水)[15:30-17:30]
■原和之(3講義):
「ラカンにおける「欲望」概念の練り上げ:〈他者〉とその存在の問題」
1.4/17(金) [15:30-17:30]
2.4/24(金) [15:30-17:30]
3.4/27(月) [15:30-17:30]
■藤田尚志(3講義):
「リクールとベルクソンの影」
1.5/15(金) [10:00-12:00]
2.5/15(金) [13:00-15:00]
3.5/16(土) [10:00-12:00]
■キアラ・メンゴッツィ(6講義):
「哲学と文学との間の認知の戦い―ポスト・コロニアルのシナリオ」
1.5/21(木) [13:00-15:00]
2.5/22(金)[13:00-15:00]
3.5/25(月) [13:00-15:00]
4.5/26(火)[13:00-15:00]
5.5/27(水) [13:00-15:00]
6.5/28(木) [13:00-15:00]

現象学(2015)

▶担当教員
村上靖彦、クレリア・ゼルニック、オンドレーユ・シュヴェツ、ペーテル・センディ
▶授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室
大学院棟702教室
▶講義タイトルと授業日程
■村上靖彦(3講義):
「日本における統合失調症患者のホームケアの現象学」
1.4/16(木) [10:00-12:00]
2.4/16(木)[13:00-15:00]
3.4/16(木)[15:30-17:30]
■クレリア・ゼルニック(3講義):
「映画の現象学―メルロ-ポンティから日本映画へ」
1.5/7(木) [15:30-17:30]
2.5/8(金) [10:00-12:00]
3.5/8(金) [13:00-15:00]
■オンドレーユ・シュヴェツ(6講義):
「現象学の実用主義的転回」
1.5/21(木) [15:30-17:30]
2.5/22(金) [15:30-17:30]
3.5/25(月)[15:30-17:30]
4.5/26(火) [15:30-17:30]
5.5/27(水)[15:30-17:30]
6.5/28(木)[15:30-17:30]
■ペーテル・センディ(3講義):
「イマージュの裏側―iconomieへの提言」
1.6/1(月)[15:30-17:30]
2.6/2(火)[15:30-17:30]
3.6/3(水)[15:30-17:30]

科学哲学(2015)

▶担当教員
チエリー・オケ、ジャン-マルク・レヴィ-ルブロン、エリー・デューリング、河野哲也
▶授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室
大学院棟702教室
▶講義タイトルと授業日程
■チエリー・オケ(6講義):
「科学とは何か-問題への取り組みと論争」
1.4/7(火) [10:00-12:00]
2.4/8(水) [10:00-12:00]
3.4/8(水)[13:00-15:00]
4.4/9(木)[10:00-12:00]
5.4/9(木)[13:00-15:00]
6.4/10(金)[10:00-12:00]
■ジャン-マルク・レヴィ-ルブロン(3講義):
「科学認識論(エピステモロジー)」
1.5/11(月) [10:00-12:00]
2.5/12(火)[10:00-12:00]
3.5/13(水)[10:00-12:00]
■エリー・デューリング(3講義):
「相対性の哲学的余波-哲学者たちはアインシュタインをどう論じたか」
1.5/18(月)[15:30-17:30]
2.5/19(火)[15:30-17:30]
3.5/20(水)[15 :30-17 :30]
■河野哲也(3講義):
「環境についての現象学的哲学」
1.6/9(火)[10:00-12:00]
2.6/9(火)[13:00-15:00]
3.6/9(火)[15:30-17:30]

2014年 プログラム概要

▶実施期間
2014年4月1日(火)~6月27日(金)

▶開講科目
形而上学
現象学
科学哲学

▶実施場所
法政大学・市ヶ谷キャンパス・大学院棟
〒162-0843 新宿区市谷田町2-15-2
TEL:03-5228-0551
http://www.hosei.ac.jp/campus/ichigaya/index.html

▶授業教室
大学院棟702教室

▶法政プログラム・EU側実施責任者
アルノー フランソワ(フランス・トゥールーズ第2大学)

▶法政プログラム・日本側実施責任者
安孫子信(法政大学) abiko@hosei.ac.jp

2014年プログラム教員・科目担当者

▶過年度と同じ<形而上学>、<現象学>、<科学哲学>の3科目が開講されます。それぞれの科目は連続15回の講義から構成されています。1回の講義は120分(授業90分、残り30分は質疑応答)で行われます。講義はフランス語で行われますが,毎回概要文書が配布されます.

▶以下,担当教員と担当回数です.

<形而上学>
• カミーユ・リキエ(パリ・カトリック学院)6回
• エリー・デューリング(パリ西大学)3回
• ヴァンサン・ジロー(京都大学)3回
• 藤田尚志(九州産業大学)3回

<現象学>
• サラ・グインダーニ(パリ第8大学)4回
• 合田正人(明治大学)3回
• 原和之(東京大学)4回
• 村上靖彦(大阪大学)4回

<科学哲学>
• アルノー・フランソワ(フランス・トゥールーズ第2大学)6回
• チエリー・オケ(フランス・リヨン第3大学)4回
• 金森修(東京大学)2回
• 安孫子信(法政大学)3回

形而上学(2014)

▶担当教員
カミーユ・リキエ、エリー・デューリング、ヴァンサン・ジロー、藤田尚志

▶授業内容
シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室
大学院棟702教室

▶講義タイトルと授業日程

■カミーユ・リキエ(6講義):
「シャルル・ペギーのベルクソン主義―近代形而上学の批判」
1.4/2 [13:00-15:00]
2.4/3 [15:30-17:30]
3.4/4 [10:00-12:00]
4.4/8 [13:00-15:00]
5.4/10 [15:30-17:30]
6.4/11 [15:30-17:30]

■エリー・デューリング(3講義):
「何が存在しないか?―存在論の諸問題」
1.5/22 [13:00-15:00]
2.5/23 [15:30-17:30]
3.5/26 [10:00-12:00]

■ヴァンサン・ジロー(3講義):
「中世哲学における徴(シーニュ)の問題」
1.6/2 [13:00-15:00]
2.6/3 [13:00-15:00]
3.6/4[13:00-15:00]

■藤田尚志(3講義):
「位置づけえぬものをいかに位置づけるか―ベルクソン『物質と記憶』読解」
1.5/10 [13:00-15:00]
2.5/10 [15:30-17:30]
3.5/23 [13:00-15:00]

現象学(2014)

▶担当教員
サラ・グインダーニ、合田正人、原和之、村上靖彦

▶授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室
大学院棟702教室

▶講義タイトルと授業日程

■サラ・グインダーニ(4講義):
「<見えるもの>と<見えないもの>との関連づけにおいてプルーストが達成したこと―イマージュ,エクリチュール,記憶についてプルーストから考える」
1.4/2 [15:30-17:30]
2.4/3 [13:00-15:00]
3.4/4 [13:00-15:00]
4.4/7 [13:00-15:00]

■合田正人(3講義):
「鶴見俊輔とアジア/ジャン・グルニエとアジア」
1.4/23 [15:30-17:30]
2.4/28[15:30-17:30]
3.4/30[15:30-17:30]

■原和之(4講義):
「<欲望>概念のラカンによる練上げとエディプス・コンプレクスの鋳直し」
1.5/9 [15:30-17:30]
2.5/16[15:30-17:30]
3.5/30[15:30-17:30]
4.6/6[15 :30-17 :30]

■村上靖彦(4講義):
「日本において実践されている精神科看護医療の現象学」
1.4/28 [10:00-12:00]
2.4/28 [13:00-15:00]
3.5/8 [13:00-15:00]
4.5/8[15 :30-17 :30]

科学哲学(2014)

▶担当教員
アルノー・フランソワ、チエリー・オケ、金森修、安孫子信

▶授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。
▶授業教室
大学院棟702教室

▶講義タイトルと授業日程

■アルノー・フランソワ:
「ベルクソン『創造的進化』の科学的源泉」
1.4/7 [15:30-17:30]
2.4/8 [15:30-17:30]
3.4/9[15:30-17:30]
4.4/10[13:00-15:00]
5.4/11[13:00-15:00]
6.4/14[15:30-17:30]

■チエリー・オケ(4講義):
「科学史と科学哲学の4つの伝統」
1.6/11[13:00-15:00]
2.6/11[15:30-17:30]
3.6/13[13 :00-15 :00]
4.6/13[15 :30-17 :30]

■金森修(2講義):
「科学と近代日本(橋田邦彦)/ 科学と宗教」
1.6/2[15:30-17:30]
2.6/9[15:30-17:30]

■安孫子信(3講義):
「科学史と哲学―19世紀における哲学の転換」
1.5/16 [13:00-15:00]
2.5/30[13:00-15:00]
3.6/6[13:00-15:00]

2013年プログラム教員・科目担当者

過年度と同じ<形而上学>、<現象学>、<科学哲学>の3科目が開講されます。それぞれの科目は連続15回の講義から構成されています。1回の講義は120分(授業90分、残り30分は質疑応答)で行われます。

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形而上学(2013)

担当教員
ロッコ・ロンキ、鈴木泉、藤田尚志、ヴァンサン・ジロー

授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室
大学院棟702教室

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現象学(2013)

担当教員
フロランス・ケメックス、原和之、合田正人、村上靖彦

授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室
大学院棟702教室

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科学哲学(2013)

担当教員
チプリアン・ジェレル,ジャン・ガイヨン,チエリー・オケ,金森修、河野哲也

授業内容
※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室
大学院棟702教室

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2012年 プログラム概要

実施期間
2012年4月2日(月)~6月27日(水)
開講科目
形而上学
現象学
科学哲学
実施場所
法政大学・市ヶ谷キャンパス・大学院棟
〒162-0843 新宿区市谷田町2-15-2
TEL:03-5228-0551
http://www.hosei.ac.jp/campus/ichigaya/index.html
授業教室
大学院棟702教室
法政プログラム・EU側実施責任者
アルノー フランソワ(フランス・トゥールーズ第2大学)
法政プログラム・日本側実施責任者
安孫子信(法政大学) abiko@hosei.ac.jp


プログラム教員・科目担当者
エラスムス・カレンダー

2012年プログラム教員・科目担当者

過年度と同じ<形而上学>、<現象学>、<科学哲学>の3科目が開講されます。それぞれの科目は連続15回の講義から構成されています。15回の講義のうちの6回はヨーロッパから派遣の教員1名が、残りの9回は1人3回ずつ、合計3名の日本人教員が担当します。1回の講義は120分(授業90分、残り30分は質疑応答)で行われます。

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形而上学(2012)

担当教員

グレゴリー・ジャン、鈴木泉、藤田尚志、ヴァンサン・ジロー

授業内容

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室

大学院棟702教室

講義タイトルと授業日程

グレゴリー・ジャン(6講義):
「現前の形而上学、情感性、合理性」
デリダの「現前の形而上学」批判から出発し、この問題のハイデガーとミシェル・アンリの立場からの再検討を行った後、そこで出されてくる時間性を、情感性ではなく合理性へとつなげる作業を、キルケゴールも手がかりとして行なっていきたい。
  1. 4/20 [10:00-12:00]
  2. 4/23 [10:00-12:00]
  3. 4/24 [10:00-12:00]
  4. 4/25 [10:00-12:00]
  5. 4/26 [10:00-12:00]
  6. 4/27 [10:00-12:00]
鈴木泉(3講義):
「スピノザと現代フランス哲学の諸問題----内在概念と個体化----」
 「哲学者たちのプリンス」(ドゥルーズ)であるスピノザは、それ以降の、あるいはそれ以前の哲学者も含めて、それぞれの哲学者固有の思考の意味を明らかならしめるプリズムである。18世紀後半、スピノザの思考をめぐって展開された「汎神論論争」はドイツ観念論を生み出す一つのきっかけになり、その影響下でフィヒテ、シェリング、ヘーゲルらはスピノザの呪われた思考とそれぞれの仕方で対峙することによって、自らの体系を紡ぎ出した。現代フランス哲学においてもこのことに変わりはない。少なくとも、この思想潮流の主役の三人、すなわちミシェル・アンリ、エマニュエル・レヴィナス、ジル・ドゥルーズに関してはそうである。(大文字の)「生」の哲学者アンリの哲学的軌跡の出発点にはスピノザがおり(1942年から1943年にかけて執筆された習作『スピノザの幸福』)、「能産的自然」と「所産的自然」というスピノザの概念を自らの内在の現象学の枠組みの中で導入し、汎神論と見紛うばかりの思考を展開する晩年の思索は、この出発点に回帰することになるだろう。「他者」の哲学者レヴィナスにとっては、コナトゥスの思考である限りのスピノザ主義は、まずもって「同」の哲学の同義語であり、これは、他からの同の「分離」をめぐるレヴィナス自身の哲学的テーゼの対蹠点に位置づけられるものである。そして、多様体の哲学者ドゥルーズはと言えば、二冊の偉大な書物をスピノザについて記しただけでなく、その根本的基礎概念(存在の一義性、表現、器官なき身体、動物への生成変化等々)は、スピノザのコーパスに対する極めて独創的な読解から生み出されたものである。これら三つのスピノザ読解ないしはその活用の哲学的賭金は、二つの論点、すなわち、一方で超越概念との関わりにおける内在概念の存在論的位置づけ、他方で、不定形ないしは未分化と形容することが可能であるような内在的自然における個体化の問題に存する。  本講義では、三人の哲学者によるこのような賭金をめぐる潜在的な論争の哲学的射程を解明することにしたい。このことは、哲学史の只中におけるスピノザの思考のいまなお生ける豊饒さを捉え返すことをも可能にするだろう。
  1. 5/15 [14:00-16:00] 「スピノザとアンリ:内在と自己性」
  2. 5/22 [14:00-16:00] 「スピノザとレヴィナス:コナトゥスと他者」
  3. 5/29 [14:00-16:00] 「スピノザとドゥルーズ:一義性と動物への生成変化」
藤田尚志(3講義):
「ベルクソン哲学入門――レヴィナス、ドゥルーズとの対決を通して」
形而上学(存在論)・科学・政治の三領域において、現代フランス哲学を代表する二人の哲学者との対決を通して浮かび上がってくるベルクソン哲学のある種の「古さ」の中に、逆に彼の思考の反時代的な部分を読み取ることを試みる。
  1. 6/01 [14:00-16:00] 「記憶を絶した記憶――ベルクソンとレヴィナスにおける記憶理論」
  2. 6/09 [10:00-12:00] 「ベルクソンとドゥルーズにおける哲学と科学の関係」
  3. 6/09 [14:00-16:00] 「欲望と歓喜――ベルクソンとドゥルーズの政治哲学」
ヴァンサン・ジロー(3講義):
「西谷啓治と形而上学」
西谷啓治(1900-1990)がハイデガーと西田幾多郎という二人の師に従いつつ彼らを乗り越えて行っていった、「空」の概念から出発する、むしろ「宗教」という名前での西洋形而上学の組み換えの仕事を紹介していきたい。
  1. 5/07 [14:00-16:00] 「自己と'非―自己'」
  2. 5/14 [14:00-16:00] 「存在と虚無、空」
  3. 6/12 [14:00-16:00] 「神の問題」
試験日:6/25 [10:00-14:00]

現象学(2012)

担当教員

アレクサンデル・シュネル、原和之、合田正人、村上靖彦

授業内容

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室

大学院棟702教室

講義タイトルと授業日程

アレクサンデル・シュネル(6講義):
「現代フランス現象学入門」
認識論に傾いたフッサール、存在論に傾いたハイデガーをともに越えて、言語や現象の地位そのものの検討に向かっていった現代フランス現象学の基本的な特徴を把握していく。その把握に基づき、レヴィナスの「現象性なき現象学」とリシールの超越論的現象学再構築の仕事とを詳しく見ていく。
  1. 4/12 [10:00-12:00]
  2. 4/13 [10:00-12:00]
  3. 4/16 [10:00-12:00]
  4. 4/17 [10:00-12:00]
  5. 4/18 [10:00-12:00]
  6. 4/19 [10:00-12:00]
原和之(3講義):
「'欲望'概念のラカンによる練り直しとエディプス・コンプレクスの改鋳」
本講義では、1960年代はじめまでのジャック・ラカンの議論を取り上げつつ、ラカンの「欲望」概念がヘーゲルとソシュールとの接触のなかで、しかし最終的にはそこから距離を取ることによって形成されてきた過程を見たうえで、この概念が可能にしたラカンによるエディプスコンプレックスの再定義を詳しく検討する。
  1. 5/11 [14:00-16:00] 「ラカンとヘーゲル―'欲望を欲望する'について」
  2. 5/18 [16:00-18:00] 「ラカンとソシュール―'意味作用'について」
  3. 5/25 [16:00-18:00] 「ラカンに依るエディプス・コンプレックス」
合田正人(3講義):
「ディアスポラ・システム論に向けて」
「日本的なもの」とは何かについてはこれまでも多くの主張がなされてきたが、「何」に対応する「モノ」として「日本的なもの」を想定する限り、この試みはつねに挫折を強いられるのではないだろうか。むしろそのような「モノ」の炸裂をこそ思考する必要があるのではないだろうか。この炸裂こそ講師が「ディアスポラ・システム」と呼ぶもので、それは「多島海」(アルシペラグス)と言い換えてもいいのだが、今回は三つの次元でこのような炸裂の痕跡を辿ってみたい。
  1. 5/21 [14:00-16:00] 「スキゾフレニーと二人の精神科医―木村敏と中井久夫」
  2. 5/23 [14:00-16:00] 「伊波普猷の「沖縄学」と明治期の人文学」
  3. 5/24 [14:00-16:00] 「アンヌ・チェンの『中国思想史』をどう読むか―文学と形象」
村上靖彦(3講義):
「質的研究における現象学」
看護研究における質的研究において現象学的方法の応用が盛んになってきている。本講義では、講師自身が行った看護師へのインタビューデータを分析する作業を行いたい。具体的な経験の語りの分析の興味の一端は、哲学史上で扱われなかった事象を、哲学史の延長で発見することにある。例えば緩和ケアに従事する看護師の語りは、死についての概念をもう一度練り上げ直すことを私たちに要請することになるのである。
  1. 6/07 [14:00-16:00] 「がん緩和の看護師Cさんの語りから。がん患者の主体化について」
  2. 6/08 [14:00-16:00] 「がん緩和の看護師Cさんの語りから。生の終わりの時間性」
  3. 6/14 [14:00-16:00] 「助産師Bさんの語りから。ある外傷的な経験の分析」
試験日:6/26[10:00-14:00]

科学哲学(2012)

担当教員

アルノー・フランソワ、安孫子信、金森修、河野哲也

授業内容

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室

大学院棟702教室

講義タイトルと授業日程

アルノー・フランソワ:
「ベルクソン『創造的進化』における諸科学」
『創造的進化』が生物学からのみならず、物理学、数学、論理学からも汲み取り、組み入れている諸要素の検討を通して、ベルクソンが科学と哲学との関係をどう捉えていたのかを明らかにするとともに、それが20世紀のフランス哲学に、科学との関係で、どのような影響を及ぼしているかを検討する。
(メルロ=ポンティ、シモンドン、アトランが扱われる)。
  1. 4/03 [10:00-12:00]
  2. 4/04 [10:00-12:00]
  3. 4/05 [10:00-12:00]
  4. 4/06 [10:00-12:00]
  5. 4/10 [10:00-12:00]
  6. 4/11 [10:00-12:00]
安孫子信(3講義):
「科学の分類と哲学」
19世紀、大文字の科学(Science)が小文字の諸科学(sceinces)へと分化して以来、哲学は諸科学の関係づけをどこかでせずには成立しえなくなった。その関係づけには大きくは一元的な方向と多元的な方向が存しようが、どの方向を取るかによって、哲学そのもののあり方も根本的に決定されている様が確認される。3人の哲学者の場合を通じて、科学の分類がもつ哲学的意味の大きさを考えていきたい。
  1. 5/30 [16:00-18:00] オーギュスト・コントと科学の分類
  2. 5/31 [16:00-18:00] 西周と科学の分類
  3. 6/15 [16:00-18:00] ベルクソンと科学の分類
金森修(3講義):
「20世紀日本思想史のために」
20世紀の日本思想史紹介としては、やや変則的なものになる。特に最初の二回は多少とも京都学派と関係しながらも、その正統的中心からは若干逸れた系のような思想家、または問題系を紹介する。最初の回は、自身優れた生理学者として活躍した科学者が、同時に科学を宗教的実践として捉えるというその意味を掘り下げた橋田邦彦。二回目は戦中のインテリによる戦争協力として名高い「近代の超克」に自ら参加しながらも、その中で一種の違和感を表明した下村。その下村自身の学問構想のアウトラインもみる。三回目は戦後を代表する科学哲学者の一人、大森荘蔵の存在論をみる。
  1. 6/04 [16:00-18:00]  「橋田邦彦論」
  2. 6/05 [16:00-18:00]  「近代の超克と下村寅太郎」
  3. 6/11 [16:00-18:00]  「大森荘蔵論」
河野哲也(3講義):
「現象学と心の哲学」
かつて現象学と分析哲学は共通性のない研究を行っていたが、近年、より若い世代によって現象学と分析哲学的な心の哲学を架橋する試みが始まっている。経験を純粋に記述すると言われる現象学も、分析哲学の概念装置を無視しては展開できなくなり、分析哲学において決定的に欠落していた心の身体性や状況性についての議論は、むしろ現象学を取り込んだ認知科学において発展した。本講義では、身体性、拡張性、一人称性、心的表象の問題を取り上げて論じることにする。
  1. 6/13 [10:00-12:00] 「状況に埋められた認知、身体化された認知、拡張した心」
  2. 6/18 [10:00-12:00] 「一人称の自律性の問題」
  3. 6/20 [10:00-12:00] 「心的表象の問」
試験日:6/27[10:00-14:00]

エラスムス・カレンダー(2012)

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2012年度カレンダー【PDF】

2010年度 プログラム概要

実施期間
2010年3月22日(月)~2010年4月16日(金)
開講科目
形而上学:"現代の自然哲学"
現象学:"現象学の諸相"
科学哲学:"生物学の哲学"
実施場所
法政大学92年館(大学院棟)
〒162-0843 新宿区市谷田町2-15-2
TEL:03-5228-0551
使用教室
(3/24を除く毎日)法政大学92年館(大学院棟)303教室
(3/24のみ)法政大学政策創造科(安信ビル)A501教室
法政プログラム・EU側実施責任者
アルノー フランソワ(フランス・トゥールーズ第2大学)
法政プログラム・日本側実施責任者
安孫子信(法政大学)

2010年度 教員・科目担当者

昨年と同じ<形而上学>、<現象学>、<科学哲学>の3科目が開講されます。それぞれの科目は連続12回の講義から構成されています。12回の講義のうちの6回はヨーロッパから派遣の教員1名が、残りの6回は1人2回ずつ、合計3名の日本人教員が担当します。1回の講義は120分(授業90分、残り30分は質疑応答)で行われます。

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形而上学: "現代の自然哲学"(2010)

担当教員

ピエール・モンテベロ、藤田尚志、鈴木泉

授業内容

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室

(3/24を除く毎日)法政大学92年館(大学院棟)303教室
(3/24のみ)法政大学政策創造科(安信ビル)A501教室

授業日程と各回のタイトル

ピエール・モンテベロ(6講義):
「自然の一つの形而上学のために」
  1. 3/23 [3時限] 導入:自然哲学の目指すもの
  2. 3/29 [2時限] シモンドンの自然哲学
  3. 3/30 [2時限] シモンドンの自然哲学
  4. 3/31 [2時限] ニーチェの自然哲学
  5. 4/08 [3時限] ドゥルーズの自然哲学
  6. 4/13 [3時限] ドゥルーズの自然哲学、結論
藤田尚志(4講義):
「ドゥルーズかベルクソンか―生の哲学の二つの道」
  1. 3/24 [2時限] 現代的な生気論哲学とは何か
  2. 3/25 [1時限] 二つの生命主義(形而上学分岐)
  3. 4/01 [1時限] 二つのイマージュ論(美学的分岐)
  4. 4/01 [2時限] 欲望と歓喜 (政治的分岐)
鈴木泉(2講義):
タイトル未定
  1. 4/05 [3時限]
  2. 4/07 [3時限]
試験日:4/16

備考

授業時間
  • 1時限:11:00-13:00
  • 2時限:14:00-16:00
  • 3時限:16:30-18:30

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

現象学: "現象学の諸相"(2010)

担当教員

ピエール・ロドリゴ、村上靖彦、原和之、合田正人

授業内容

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室

(3/24を除く毎日)法政大学92年館(大学院棟)303教室
(3/24のみ)法政大学政策創造科(安信ビル)A501教室

授業日程と各回のタイトル

ピエール・ロドリゴ(6講義):
「哲学の理念 ―フッサール『危機』における'生活世界'と歴史」
  1. 3/25 [2時限] フッサールの現象学的企図の再開と発展としての『危機』
  2. 3/29 [3時限] フッサールの現象学的企図の再開と発展としての『危機』
    /フッサール、ガリレオ、デカルト―近代科学と超越論的哲学
  3. 3/30 [3時限] フッサール、ガリレオ、デカルト ―近代科学と超越論的哲学
  4. 4/10 [3時限] 生活世界の歴史的目的論
  5. 4/12 [3時限] 生活世界の歴史的目的論
    /生活世界がもたらす新たな超越論的根源性
  6. 4/13 [2時限] 生活世界がもたらす新たな超越論的根源性
村上靖彦(2講義):
「自閉症と分裂病 ―ステレオタイプ化した遊びと妄想における間主観性」
  1. 3/31 [3時限] 閉症の子供の遊び
  2. 4/01 [3時限] 分裂病の妄想
原和之(2講義):
「悪魔の代弁者の戦略 ―ラカンにおける'欲望'概念の練成」
  1. 4/6 [3時限] ラカンとヘーゲル ―「欲望の欲望」のもう一つのディメンション
  2. 4/9 [3時限] ラカンとソシュール ―「意味」をどう捉えるか
合田正人(2講義):
「東西の対話」
  1. 4/09[2時限] ハイデッガーと田辺元 ―「種の論理」と「存在論」
  2. 4/10[1時限] デリダ、パース、鶴見俊輔 ―もう一つの現象学と記号論
試験日:4/16

備考

授業時間
  • 1時限:11:00-13:00
  • 2時限:14:00-16:00
  • 3時限:16:30-18:30

※ 各講義のシラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

科学哲学: "生物学の哲学"(2010)

担当教員

ポール=アントワーヌ・ミケル、金森修、安孫子信、河野哲也

授業内容

※ シラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

授業教室

(3/24を除く毎日)法政大学92年館(大学院棟)303教室
(3/24のみ)法政大学政策創造科(安信ビル)A501教室

授業日程と各回のタイトル

ポール=アントワーヌ・ミケル(6講義):
「ベルクソン、カンギレム、シモンドン」
  1. 3/23 [1時限] 持続の問題は物理の問題でもある(ベルクソン)
  2. 3/23 [2時限] 生命、進化、エントロピー(ベルクソン)
  3. 3/24 [1時限] クロード・ベルナール生理学の批判(カンギレム)
  4. 3/25 [3時限] 医学における統計学的アプローチの批判(カンギレム)
  5. 3/29 [1時限] 個体化と結晶化(シモンドン)
  6. 3/30[1時限] 個体的なものから生きたものへの移行(シモンドン)
金森修(2講義):
「ビオスとゾーエー、そして'立ち現れ'」
  1. 4/05 [2時限] ビオスの政治的含意―現代生政治学についての考察
  2. 4/06 [2時限] 大森荘蔵の哲学―日本の分析哲学の一頂点
安孫子信(2講義):
「オーギュスト・コントの生物学の哲学」
  1. 4/07 [2時限] 物理学・化学的なものと生物学的なもの
  2. 4/08 [2時限] 生物学的なものと社会学的なもの
河野哲也(2講義):
「エコロジカルな哲学に向けて」
  1. 4/09 [1時限] 「拡張した精神」の概念とJ.ギブソンの心理学
  2. 4/12 [2時限] 神経倫理学―「拡張した精神」が神経倫理学に対してもつ意味
試験日:4/16

備考

授業時間
  • 1時限:11:00-13:00
  • 2時限:14:00-16:00
  • 3時限:16:30-18:30

※ 各講義のシラバス詳細は、英語ページの仏文要綱をご覧ください。

2009年度 プログラム概要

実施月日
2009年4月1日(水)~4月29日(水)の1カ月間
開講科目
(a) 形而上学(全12回)
(b) 現象学(全12回)
(c) 科学哲学(全12回) の3科目
授業時間
授業各1回の授業時間は90分
A:2時限目(11:10-12:40)、B:4時限目(15:10-16:40)を示す。授業によって時間がことなるので、詳細は上記「開講科目」のリンクより各授業のシラバスを参照すること。
授業担当者
1科目12回の授業の6回をEUから派遣の教員1名が、残りの6回を日本人教員2名が各3回ずつ担当する
成績評価
各科目で口答試験を実施し(4月29日に予定)、3教員の合議で行う
使用言語
フランス語
授業場所
法政大学大学院棟803教室
※法政大学大学院棟:
〒162-0843 新宿区市谷田町 2-15-2
TEL.03-5228-0550
» 市ヶ谷 キャンパスマップ

本学学生の単位認定、および自由聴講について

法政大学哲学専攻大学院生への対応

法政大学大学院哲学専攻生が当該授業に参加し、授業終了時に一定の成績評価を受ける成果を得た場合には、哲学専攻は大学院学則第19条第1項に従い、その成績を当該学生の修了所要単位(1科目2単位)として認定することになる。

他大学学生または一般の方の自由聴講

本授業はエラスムス・ムンドゥス修士課程生と法政大学哲学専攻大学院生へ向けた正規授業であるが、この試みは同時に、哲学のヨーロッパの現場と日本の現場とが広く交わる機会を生み出すことを目指している。正規の授業である点を了解の上で、他大学の大学院生や、さらには一般聴講者が本授業に自由聴講者として参加することは構わないし、歓迎される。

2009年度 教員と学生

教員

参加教員はEUから派遣の3名と日本からの6名の以下9名である(*は実施責任者)

  • フローランス・ケマックス(ベルギー・リエージュ大学)
  • エチエンヌ・バンブネ(フランス・リヨン第3大学)
  • アルノー・フランソワ(フランス・トゥルーズ第2大学)*
  • 金森修(東京大学教育学部)
  • 鈴木泉(東京大学文学部)
  • 杉山直樹(学習院大学文学部)
  • 村上靖彦(大阪大学人間科学部)
  • 藤田尚志(九州産業大学国際文化学部)
  • 安孫子信(法政大学文学部)*

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2009年度 (a)形而上学

担当教員

アルノー・フランソワ、杉山直樹、藤田尚志

授業内容

「ベルクソン『創造的進化』を読む」
ベルクソンの代表作の一つであり、ノーベル文学賞受賞の機縁ともなった『創造的進化』。この著作の綿密な校訂板を出したアルノー・フランソワを中心として、杉山直樹・藤田尚志が各章の要点を明快に整理しつつ、従来のベルクソン研究では論じられてこなかった新たな問題系を浮かび上がらせる。

具体的には、フランソワは、哲学的には本書における生命論と認識論の円環関係に、歴史的には当時の生物学・物理学的知見と本書の関係に着目しつつ、序論、第1章と第4章を読む。藤田は、哲学的には生命進化と技術の関係に、歴史的には後にベルクソン研究に大きな影響を与えることになるドゥルーズとの関係に注目しつつ、第2章を読む。杉山は、認識論的に大きな賭け金となる「知性と物質の同時発生」に関するベルクソン理論に焦点を合わせて第3章を読み、最後にベルクソン的な生の哲学の日本における受容を論じる。

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2009年度 (b)現象学

担当教員

フローランス・ケマックス、村上靖彦、鈴木泉

授業内容

「現象学への二つのアプローチ」
ここでは現象学について二つのアプローチが展開される。(1)現代哲学史のアプローチでは、はじめに特にサルトルとメルロ=ポンティを通して、有限性と自由の関係について現象学がどのように考えたのかを示す。次にドゥルーズの「超越論的経験論」の理念を基点として、現象学(フッサール、ラントグレーベ、メルロ=ポンティ、サルトル)が差異哲学と対比される。(2)応用現象学のアプローチでは、現象学の資源(メルロ=ポンティ、フッサール)を精神病理学の探究のために動員する。同じテキスト・ソースの二つのありうべき読解から出発して、これら二つのアプローチは現象学的思考の豊穣さを描き出す。現代哲学の根本問題の錬成への貢献、臨床的分野での実質的な成果は、就中、現象学の現代における二つの用法を構成しているのだ。

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2009年度 (c)科学哲学

担当教員

安孫子信、エティエンヌ・バンブネ、金森修

授業内容

「科学と人間」
科学についての「哲学的反省」が科学哲学であるとして、伝統的な科学哲学、つまり形而上学的な認識論が19世紀以降退場していったその後に、それの「哲学的反省」の部分に取って代わっていったさまざまな試みが扱われる。まず取り上げられるのは、その「哲学的反省」そのものを科学に化そうとして新たな人間科学(社会学)を創始し、伝統的認識論を終息させたオーギュスト・コントの試みである(安孫子)。ついで扱われるのは、そのような人間科学の科学としての立ち位置を現象学の方法を借りて精緻にあぶりだし、人間科学の新たな次元を開いたメルロ=ポンティの科学論である(バンブネ)。そして最後に、近代科学を劇的に導入していった近代日本がそれに差し向けた、日本的な'哲学的反省' が問われる。それぞれ個性的な科学哲学を展開させた、橋田邦彦、下村寅太郎、大森荘蔵の3人が取り上げられる(金森)。

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