syllabus
2008-2009年度 (c)科学哲学
- Date
- Apr 2, 2009
- Categories
- Syllabus
- Author
- HOSEI
担当教員
安孫子信、エティエンヌ・バンブネ、金森修
授業内容
「科学と人間」
科学についての「哲学的反省」が科学哲学であるとして、伝統的な科学哲学、つまり形而上学的な認識論が19世紀以降退場していったその後に、それの「哲学的反省」の部分に取って代わっていったさまざまな試みが扱われる。まず取り上げられるのは、その「哲学的反省」そのものを科学に化そうとして新たな人間科学(社会学)を創始し、伝統的認識論を終息させたオーギュスト・コントの試みである(安孫子)。ついで扱われるのは、そのような人間科学の科学としての立ち位置を現象学の方法を借りて精緻にあぶりだし、人間科学の新たな次元を開いたメルロ=ポンティの科学論である(バンブネ)。そして最後に、近代科学を劇的に導入していった近代日本がそれに差し向けた、日本的な'哲学的反省' が問われる。それぞれ個性的な科学哲学を展開させた、橋田邦彦、下村寅太郎、大森荘蔵の3人が取り上げられる(金森)。
授業教室
法政大学大学院棟803教室
授業日程と各回のタイトル
*以下、日付、授業時間、講師、授業タイトルの順に表記。
- 4/03(金) B(15:10-16:40) [安孫子]
「歴史と哲学.コントによるデカルトとパスカルの読解」 - 4/06(月) B(15:10-16:40) [安孫子]
「コントの科学哲学.現象と否定性.科学の歴史と形而上学」 - 4/07(火) B(15:10-16:40) [バンブネ]
「伝統的認識論.人間科学と自然科学」 - 4/08(水) B(15:10-16:40) [バンブネ]
「フーコーの認識論.人間の死」 - 4/09(木) B(15:10-16:40) [バンブネ]
「メルロ=ポンティの認識論.現象の力」 - 4/10(金) A(11:10-12:40) [バンブネ]
「概念の創造(1)-構造」 - 4/15(水) A(11:10-12:40) [バンブネ]
「概念の創造(2)-象徴的なもの」 - 4/15(水) B(15:10-16:40) [バンブネ]
「概念の創造(3)-無意識」 - 4/16(木) A(11:10-12:40) [安孫子]
「コントの科学哲学.現象と肯定性.科学の歴史と実証哲学」 - 4/20(月) B(15:10-16:40) [金森]
「橋田邦彦-実証主義と東洋的実践論との突き合わせ」 - 4/21(火) B(15:10-16:40) [金森]
「『近代の超克』と下村寅太郎の寄与」 - 4/22(水) B(15:10-16:40) [金森]
「大森荘蔵の時間論」
(全12回)