Hosei Erasmus Mundus Program Euro Pholosophy

Hosei Erasmus Mundus Program, Euro Pholosophy - Over the two academic years 2008-9 and 2009-10 at Hosei University, classes for the first semester of "Euro Philosophy", an EU Erasmus Mundus Master Program, have taken the form of one-month intensive lecture series. This is the first instance in Japan of administering such a large-scale intensive lecture series within the Erasmus Mundus Master Program.

report

授業風景その10 (2012)

大阪大学の村上靖彦先生の3回にわたる講義が開講されました。

本講義のテーマは「質的研究における現象学」であり、村上先生ご自身が行った看護師・助産師へのインタビューデータを分析するという主旨のもと、フッサール(1859-1938)、ハイデガー(1889-1976) 、レヴィナス(1906-1995) 、マルディネ(1912-)を念頭に置きつつ、配布されたレジュメをもとに議論が進められました。

末期がん患者の緩和ケアや人工妊娠中絶に携わる看護師や助産師との対話の分析を通して、死にゆく人あるいは死者といかにしてコミュニケーションを取るのか、その現象学的構造を探ることが主題となりました。「死への存在」や「原創設」といったいくつかの現象学の概念を具体的な場面と対照させることで、新たな意味を見つけ出す努力を行なっていました。医療現場と現象学を対峙させる手法が、非常に印象深い講義でした。(本講義の参考となる村上先生の御業績の一例として以下が挙げられます。Yasuhiko Murakami,« La gravite et l'eau. - Dialogue avec un patient atteint de la SLA »,Annales de phénoménologie,vol.11, pp.169-179,2012. 『傷と再生の現象学』青土社、2011)


村上靖彦先生