Hosei Erasmus Mundus Program Euro Pholosophy

Hosei Erasmus Mundus Program, Euro Pholosophy - Over the two academic years 2008-9 and 2009-10 at Hosei University, classes for the first semester of "Euro Philosophy", an EU Erasmus Mundus Master Program, have taken the form of one-month intensive lecture series. This is the first instance in Japan of administering such a large-scale intensive lecture series within the Erasmus Mundus Master Program.

report

授業風景その1 (2012)

4月3日から11日にかけて、ユーロフィロソフィーのプログラムとしては最初の授業となる、アルノー・フランソワ教授(フランス、トゥールーズ第二大学)による「科学哲学」の講義が行われました。授業のテーマは「ベルクソン『創造的進化』における諸科学」です。

20世紀初頭において「生の哲学」として一世を風靡したベルクソン(1859-1941)の哲学は、同時代の心理学、物理学、生物学など諸科学の発展と切り離すことはできません。ベルクソンはその著作の中でそのつど科学の諸問題と対峙しながら、自身の哲学的テーマに立ち向かいました。

この6日間にわたる講義では、『創造的進化』(1907)が言及しているダーウィン進化論やネオ・ラマルキズムなどの生物学の進化学説について見取り図が示され、それらに対するベルクソンによる批判の要点が示されました。さらに、生気論と機械論との関係、科学の持つ規約主義的な側面などが問題とされました。

以上の科学の検討を受けて、講義ではさらに、『創造的進化』における中心概念である「生命の躍動(エラン・ヴィタール)」が、また、ベルクソン哲学誕生のきっかけともなった、イギリスの哲学者スペンサー(1820-1903)の進化論哲学へのベルクソンの批判が、扱われました。最後には、時間と持続、空間と運動などベルクソン哲学のキーワードの解説も盛り込まれて、フランソワ先生の講義は、ベルクソン哲学、さらに広く科学と哲学の関係を考えるうえで、とてもスリリングなものになりました。参加者たちとの間で大変活発に質疑応答も行われたことも申し添えます。


授業風景
授業風景