Hosei Erasmus Mundus Program Euro Pholosophy

Hosei Erasmus Mundus Program, Euro Pholosophy - Over the two academic years 2008-9 and 2009-10 at Hosei University, classes for the first semester of "Euro Philosophy", an EU Erasmus Mundus Master Program, have taken the form of one-month intensive lecture series. This is the first instance in Japan of administering such a large-scale intensive lecture series within the Erasmus Mundus Master Program.

report

第6回: アルノー・フランソワ講演会 (2009)

続いて4月18日に法政大学大学院哲学専攻と法政大学情報技術 (IT) 研究センターの共催で、九段校舎で行われたアルノー・フランソワ先生の講演会の模様を紹介します。

0601_photo.jpgアルノー・フランソワ先生の講演会の模様

ショーペンハウアーとニーチェの読者ベルクソンの問題

講演者フランソワ先生は、ベルクソン哲学と同時にショーペンハウアー哲学の専門家で、今回のエラスムス・ムンドゥスの授業では「形而上学」を担当し、ベルクソンの『創造的進化』を講じて下さっています。講演のタイトルは「ショーペンハウアーとニーチェの読者ベルクソンの問題」でした。

0602_photo.jpgアルノー・フランソワ先生(左)と、司会の本学文学部奥田先生(右)

講演は、「生の哲学者」の名の下にときにはひとまとめに扱われるショーペンハウアー、ニーチェとベルクソン、彼らの間に実際にどのような影響関係があったのかを明らかにしようというものです。フランソワ先生は、三者が共通の根を有していることは否定できないが、ベルクソンは、ショペンハウアーの「意志」が空虚な概念に堕している点を、また、ニーチェの説く道徳が傲慢さを免れていない点を、それぞれ指摘していたと主張されました。

0603_photo.jpg講演するアルノー・フランソワ先生と聞き入る聴衆

刺激的な講演内容に応えるように活発な質疑応答が展開

講演会には聴衆として、フランス哲学関係者ばかりでなく、ドイツ哲学や英米哲学の専門家も参加しておられました。講演内容が刺激的だったこともあって、質疑応答は多岐にわたり、活発に、1時間にも及んで行われました。

0604_photo.jpg活発な質疑応答を行うアルノー・フランソワ先生(左)と、質問者(中央、右)

遠隔講義システムでの同時通訳、インターネットでライブ配信も

なお、この講演会は同時通訳で行われました。参加者には会場の入り口でレシーバーが手渡され、それを通じて日本語とフランス語のどちらの言語でも講演を聴くことできるようになっていました。しかも通常の同時通訳とは異なり、通訳の方は法政大学とは別の秋葉原のスタジオにおられ、そこから遠隔講義システムで音声の配信は行われました。遠隔地からでしたが、音声は極めてクリアーでした。さらに加えて言えば、講演会の様子はインターネットでライブ配信もされていました。

0605_photo.jpg遠隔同時通訳の様子(左)と、インターネットライブ配信の様子(右)

このように、この講演会は、IT 研究センターの支援で技術的にも興味深いものでした。そのことの証しでもありますが、この講演は現在、動画でご覧いただくことができます。興味をもたれた方はこちらをクリックしてみてください。

文責 松本力